古典落語「五人廻し」

あらすじ
その昔、江戸は女性より男性の方がずっと多かったため、吉原では「まわし部屋」というものがあった。ひと部屋、ひと部屋に男たちが待っており、女郎が廻っていくのである。女郎の方も好みもあるし、まともに相手をしていたら体がもたないので、どうしてもロクによらない部屋も出てくる。

だが、先に勘定を取られて待たされている、男にとってコレはたまらない。「ヤボ」を嫌う江戸っ子は騒ぎ立てる事もできず、グッと堪えるばかり。『煙草は無くなる火は消える、命に別状無いばかり』

明け方近くになると、「寝ず番」の店の若い衆に八つ当たりする者も、中にはいたようで…


ひとこと
題名が格好いいですね。別に三人出しても七人出してもかまわないのですが、「五人廻し」という響きがいいです。「まわし部屋風景」、では残らなかったかも知れません?

要は今の、そういうお店の待合室の様子みたいなものだそうで、吉原がある当時の男の人達にとっては、『あるあるネタ』でよくウケたそうです。

なので、いつの時代も人間のやる事、種類?はそう変わらないので細かい言葉などは古くても、『あー、今でもこういうのいるなあ』という感じになるようにやっています。あとは、被害?にあう若い衆が、本気で迷惑している感じにはならない様に、そっと気をつけてます。

やっていて楽しい噺です!「言い立て」アリ、ヘンな言い回しアリで忙しい噺ですが。